生活のための各種手続き(運転免許)

運転免許の取得

イリノイ州では、原則として運転免許証の取得にはSSN(Social Security Number)が必須となります。ただし、2005年1月1日から、SSNが取得できない外国人でも「一時的訪問者用運転免許証」が申請できるようになりました。したがって、免許取得までにかかる時間は次のようになります。

SSN をすぐ申請できる方
申請後約2週間でSSNカードが届き、運転免許試験を受験できます。
就労許可を得てからSSNが申請できる方( E2 /J2 /L2 ビザ)
SSNを取得する為に就労許可カード(EAD カード)を取得しなければならず、そのために2、3ヶ月かかります。
SSNを取得できない方( F2 ビザ等)

Social Security Officeに行き、SSNが発行できないことを述べた手紙Form L-676 (Letter of Ineligibility for Social Security Number)を取得した後、「一時的訪問者用運転免許証」試験場で試験を受けます。指定試験場はシャンペーン・アーバナ近隣ではシャンペーンだけとなりますので注意してください(一般受験者のようにTuscolaなどで受験することはできません)。詳しくは在シカゴ日本国総領事館の解説ページを参照してください。

Secretary of Stateのウェブサイトによると、他州/他国からイリノイ州に転入した場合、それまでの運転免許証は転入後90日間有効です。もしイリノイ州に定住する場合は、90日以内にイリノイ州の運転免許証かIDカードを取得しなければなりません。ただし、定住しない予定である場合は、滞在期間中に他州/他国の運転免許証を使うことができ、日本の運転免許証+国際免許証、または日本の運転免許証+その英訳証明(在シカゴ日本国総領事館が英文の免許証所持証明書を発給してくれます)で運転することができます。なお、国際免許証単独の使用は認められていません。
注意:上記規定について、外国人の長期滞在を「定住」とみなすかどうかについてはイリノイ州の各機関によって判断が異なっている可能性があるため、在シカゴ総領事館では長期滞在者にイリノイ州運転免許の取得を勧めています

また、運転をしない方は ID カードを発行してもらうことができます(免許取得の場合と同じ書類一式が必要)。このカードは、アルコールやたばこの購入、飛行機国内線のチェックインなどの際に、運転免許証と同様に身分証明書として使うことができます。

 

米国他州の免許証から書き換える場合

たいてい実技試験は免除されます。したがって、試験場で車両登録をする際に、その場で Illinois Rules of the Road をもらって勉強し筆記試験を受けて合格すれば、その日の内にイリノイ州の免許証を得ることができます。必要な書類は以下に示す一般の受験時と同じで、さらにそれまで使用していた他州の免許証も必要です(これは受付窓口が回収します)。イリノイ州の交通ルールは、ワイパー使用時のヘッドライト点灯や坂道での駐車の仕方など、他州と異なるルールもあるのでご注意下さい。

受験前の準備

前もってイリノイ州の Rules of the Road を入手しておくと良いでしょう。PDF ファイルをダウンロードすることができますし、冊子が試験会場などで無料配布されています。これには受験方法が詳しく載っているほか、交通規則について非常に分かりやすく書かれていますので、イリノイ州の免許を取る予定がない方も一読されることをお勧めします

免許を申請して筆記試験を受験する時に、4種類の証明書(コピー不可)を提示する必要があります。

  1. 自署が書かれている書類:パスポート、 Social Security Card 、クレジットカード(大手ブランドのみ)など
  2. 名前と生年月日の証明書:出生証明書、パスポートなど
  3. SSNの証明書: Social Security Card (「一時的訪問者用運転免許証」の場合はForm L-676:上記参照)
  4. 在住が確認できる書類:光熱費などの請求書、個人小切手帳、車両登録カードなど

料金は、筆記試験受験時に$10。筆記試験に合格すると、最初に料金を払い込んだ日から一年の間に実技試験を3回受けられます。実技試験に3回とも不合格でも、$10追加する毎にさらに3回受けられます。このときは筆記試験を受ける必要はありません。

手続き中に、万が一事故で自分が死んだ場合に、身体の一部をドナーとして提供するかどうかを尋ねられます。ドナー目的に狙われることもありえますので、慎重に判断して下さい。また、身長をフィートとインチで、体重をポンドで尋ねられますが、センチメートルとキログラムでしか覚えていない場合でも、申し出ればその場で換算してくれます。

1 feet = 12 inches = 2.54 cm x 12 = 30.48 cm, 1 lb = 0.454 kg

筆記試験前に視力/視野角検査が行われます。のぞき込む形の検査装置です。額のところにスイッチがあるので、額を押し当ててください。眼鏡使用者は裸眼での検査もあるようです。コンタクトレンズ使用者は裸眼での検査はありません。なお、合格ラインは矯正視力20/40(日本でいう0.5)以上、視野角140度以上です。

筆記試験に受かった場合、日本でいう仮免許 Instruction Permit を取得できます。これを持っていれば、免許を持っている人に同乗してもらって路上練習をすることが可能です。シャンペーン・アーバナには、教官が同乗して路上運転を教えてくれる民間の教習サービスもあります。また、Instruction Permitに記載されている番号が、実地試験合格後そのまま運転免許証番号になるので、その番号を車の保険契約に使うことができます。

実技試験を受けるには試験に使用する自動車を持ち込む必要があります。したがって、こちらで免許を取得した人に運転してもらうか、日本の免許証+(国際免許証または英訳証明)を用意して自分で運転して行かなければなりません。車はレンタカーでも構いません。試験前の整備点検で異常があった場合は受験できませんので、あらかじめブレーキランプやホーンなどすべて正常に作動することを確認しておきましょう。また、自動車の保険を証明する書類が必要です

試験場

事前予約は必要ありませんが、シャンペーンの試験場/車両登録所( Driver Services Facility )はイリノイ大学の学生が多く転入してきますので、8月~10月は大変込み合います。特に実技試験は試験官が2名のみで、1人あたり30~40分程度かかりますので、1日あたり20~30人しか受けられません。土曜日は半日ですので、係員が並んでいる人数を数えて、15人目から後の人は門前払いとなります。なお、Tuscola 等、試験場が空いている近隣の町で実技試験だけを受けても問題ありません。 (ただし、「一時的訪問者用運転免許証」申請の場合は指定試験場であるChampaignでしか受験することはできません。)

Champaign
2401 W. Bradley Ave. Phone: 278-3344.
Tue 8am – 6pm, Wed – Fri 8am – 5pm, Sat 8am – 12pm.
9 Brown のバスで行けます。
Tuscola
211 South Main St. Phone: 253-2813.
Tue 8am – 6pm, Wed – Fri 8am – 5pm, Sat 8am – 12pm.
I-57 を車で30分ほど南下したところにある町で、高速道路の出口に大きなアウトレットモールがあります。

 

筆記試験

窓口で試験問題をもらったら、筆記試験用座席のうち好きなところに座って、問題を解いて下さい。時間はOffice hour が終わるまで無制限、辞書を使用できます。選択問題( True or False 、3択、4択)が20問、標識の問題(15の標識図に17の選択肢を当てはめていく形式)が15問あります。 Illinois Rules of the Roadの章末問題を一通りやっておけば不合格になることはまずありませんが、文章に慣れてないと英文解釈で手間取るかもしれません。解答を全て記入して窓口に持っていくと、担当者が目の前で採点して、間違いがあったらその場で説明して受験者が正しく理解するよう取り計らってくれます。合格すると、空いている時は希望すればすぐに実地試験を受験できます。

  • 4択問題で選択
  • 標識問題では「Stop」の文字や「School Signs」の絵は隠れていますので、外形だけで判断できるようにしておきましょう。裏表紙の Other Special Signs のうち「Slow Moving Vehicle」は必出です。

 

実技試験

実地試験の前に、試験中の事故の責任を負う等について書かれた書類に同意のサインをします。試験官に呼び出されて駐車場の自分の車に向かうと、「車に乗って窓を開け、エンジンをかけておくように」と指示されます。最初は自動車の整備点検です。試験官がまず車の前に立って、「右ウインカーをつけろ」「左」「ホーンを鳴らせ」と指示します。次に車の後ろに回って、「右ウインカーをつけろ」「左」「ブレーキを踏め」と指示しますので従ってください。

次に試験官が助手席に乗ってきて、試験の説明をします。「今から基本的な運転技術のテストをする」「交通ルールを守って、私の指示に従って曲がったり止まったりしなさい」「特に何も指示がないときはそのまま直進しなさい」というようなことを言われます。

試験コースは一般道を使った約20分程度のコースです。制限速度、優先道路、信号、踏切、Stop、登り坂の道路脇への駐車、切り返し、車線変更、右折、左折、一方通行、赤信号での右折等がルール通りにできるかどうかチェックされます。規則と違うことをするとどんどん減点されますので、試験官の指示が聞き取れなかったらすぐ聞き返しましょう。コースとチェックポイントは地図( Champaign<リンク切れ> / Tuscola<リンク切れ> )を参照してください。試験官により多少コースは異なりますが、大きく外れる事はありません。

終了後、車内で合格か不合格かを言い渡されて、採点表に同意のサインをします。この際に、試験中の運転で間違いがあったら詳しく説明してくれますので、不合格の時は次回の試験に生かしましょう。不合格の場合はレシート(受験結果票)を受け取って帰ります。次回は翌営業日以降に受験でき、その際にこのレシートが必要です。合格の場合は窓口で免許証に使うサインを書き写真を撮ってもらうと、約10分後に免許証が発行されます。なお、試験官は数人いて当たり外れがあるようですが、もし落ちても大抵2~3回目の実地試験で合格できます。

  • とにかく車は右側通行です。日本での運転感覚を引きずって、右/左折時に対向車線に入らないよう気を付けましょう。
  • 上り坂駐車テストの時、「そこの curb (縁石)に寄せて駐車しなさい」と言われますが、英語になれていないと「 curve (曲がり道)」に聞こえます。曲がり角があるところまで進んでしまうと「指示を無視した」と即不合格にされる場合もあります。
  • シャンペーン・アーバナ近辺は坂がほとんど無いので、上り坂駐車テストが平地で行われることもよくあります。「ここが上り坂だと仮定すると、どのように駐車すればよいか?」と聞かれます。
  • 信号のある交差点では、「 NO TURN ON RED 」の標識が信号に付いていない限り赤信号でも安全確認後に右折できます。また、一方通行から左側への一方通行路への左折も同様にできます。なお、「赤信号で右折」のテストは省略されるようになってきているようです(2002年5月現在)。
  • 一方通行の道に左折して入っていくときには、手前側、つまり左車線に入らないといけません。 シャンペーンの場合、 Mattis Ave. から University Ave. に入るときです。市内では一方通行道路が2~3車線ある場合がとても多いので注意しましょう。
  • スクールゾーンでは、常に追い越し禁止です。登下校時間帯を示すランプが点滅しているときや、歩行者が居る場合のみ、20マイル以下で走行します(場所によって内容が異なるので、標識をよく確認して下さい)。それ以外の場合や学校が休みの時に20マイルで走行すると「遅い」と言われて減点されます。逆に、登下校時間帯に30マイルで走行した人の話は聞いたことがありませんが、おそらく即不合格でしょう。
  • スクールバスが停止していて STOP の信号とアームを出している時は、2車線対面通行道路なら全車両が停止しなければなりません。4車線以上の対面通行道路なら、スクールバスが停止してい方向の車だけが停止しなければならず、反対方向は通過することができます。
  • 優先道路から非優先道路に左折していく時(シャンペーンでは、 University Ave. から Church St. へ抜ける路地へ入る時)、優先道路側の車は停止してはいけません。非優先道路側で自動車が待機していても、一時停止すると減点となります。
  • 踏切では一時停止してはいけません。但し、手前で減速して左右の確認をしないと減点される場合があります。もちろん、停止信号が表示されていたり列車が通過している時は、停止線で止まらなければなりません。なお、一般のドライバーで踏み切りの手前で減速する人はまずいません。
  • 雨などでワイパーを使う時は、昼間でもヘッドライト (またはフォグランプ) を点けなければなりません
  • 試験の最後に試験場内の指示された場所へ Head-in で駐車させますが、前方にある黄色いポールにできるだけ近づけて停車させます。大きく離れていると「もっと近づけるように」と指示されることがありますし、ポールに触れてしまうと即不合格になります。
  • 実地試験のコースには入りませんが、日本とは違う独特の規則の一つに「 ALLWAY STOP 」の標識がある交差点があります( 4-WAY や 3-WAY の表示もあり)。この交差点に2台以上の車がやって来た場合、最初に交差点に到着した車が最優先で交差点に進入できます。また、異なる方向から複数の車が同時に停止線に到着したときは、自分の右側にある車が優先されます。これは Right-of-Way(22ページ参照) と呼ばれる規則で、非常に重要ですのでよく覚えて下さい。実際にはたまに STOP を無視して突っ込んでくる車もあるので、異なる方向から交差点に近づいてくる車があれば、その車が減速または停止するのを確認してから交差点に進入した方が安全です。